2018年8月27日月曜日

架台の設計について(機器と架台の取り合い)

機器を架台に設置するのは、気を付けなければいけないことが多いです。

機器脚部と架台の関係は、a,bが、基本です。  

c,d,eは不可です。
cは、架台より脚部がはみ出ています。
(脚部と架台の間にプレート等を挟むことで、可となることもあります。)
c の状態で機器を取り付けている架台も多く見受けられますが、よくありません。

dは、ボルトがウエブの位置にきているので、穴すら開けられず、ボルトで固定できません。
eは、一見、可のようですが、ボルトや座金が、架台のR部に当たっており、ボルトが固定できません。
また、ボルトとウエブが近すぎてラチェット等が使えません。 

d、eは、鋼材を用いた設計で、初心者がよくしてしまうミスの一つです。
他には、鋼材の端ギリギリに穴を開けたりするのも、よくやるミスです。
鋼材にボルト穴は、自由に開けられません。
穴を開けられる範囲は、意外に狭いです。
これらのことを考慮して、鋼材位置を決める必要があります。
dのミスは、架台の製作時に発覚することが多いので、まだましです。
eは、最悪、機器を現場で取り付けようとした時に、発覚することになります。
現場で、鋼材を加工し、無理やり固定することになります。

f,gは、機器脚部が、ウエブに乗っていません。  
鋼材そのままでは、フランジが曲がる恐れがあります。  
強度確認や、リブで補強する必要があります。  
これも、補強無しの状態で機器を取り付けている架台も多く見受けられます。
地震時が、不安になります。
I.I

2018年8月8日水曜日

既設基礎との併用

珍しく、屋内の設備の案件です。

既設の設備の更新工事で、スペースの関係上、既設の基礎を流用する必要がありました。
中央が既設基礎で、その両側をベルベースが負担しています。

メンテナンスの為、設備下部を以前より上げる必要がありましたので、既設の基礎の上に鋼材を設置し、それにあわせて、ベルベースの高さを調節しました。

写真に写っているうちの溝形鋼は、設備機器の土台です。
この上に、さらに設備が取り付けられます。

土台とベルベースを直接取り付けるのは、土台との関係上難しいので、H鋼の架台を挟んでいます。

溝形鋼から下のH鋼材が、ベルテックの受け持ちです。
架台の構造計算から設計、製作まで、ベルテックが担当しました。

ベルベースA外 設備架台

I.I