ベルベースにチラーを乗せた案件です。
架台の構造計算と設計はベルテック、作図と製作はお客様が担当しました。
チラー架台の設計は、他の設備と計算方法を少し変える必要があります。
他の多くの設備機器は、機器の長辺部に機器を止めるアンカーが並んでいます。
ところが、チラーは、機器の短部に機器を止めるアンカーが並んでいます。
ですから、他の設備機器とチラーでは、架台の設計時に力の考え方を
短辺と長辺入れ替えなければいけません。
入れ替えるだけなのですが、ついいつものやり方で計算してしまいそうになり、
気をつけねばならない機器です。
また、ベルベース独自の対応をした案件でもあります。
この架台は、長辺方向に川の字に部材を通しています。
写真では分かりませんが、中央の部座と両側の部材が異なっています。
これは、チラーを受けるのに、中央は両側から機器が乗るので、広い幅が必要だった為です。
ところが、ちょうど良いサイズの部材がなく、両端と中央で、6mm高さ違いが出ました。
通常、このような場合、部材重量が増えても、両端も幅広の部材を使うか、
基礎と架台の間に6mmのスペーサの鉄板を挟んで高さ調節をします。
しかし、ベルベースは、高さ調整できますので、6mmの差をベルベースで調整し、
架台に変更は加えませんでした。
I.I